《解説》茨城・守谷市長に松丸氏3選 成熟のまち、試される実力
つくばエクスプレス(TX)効果で子育て世代が集まり、住みやすさランキングも上位-。これらは一般的な茨城県守谷市のイメージと言えるだろう。
県内多くの市町村が少子高齢化に直面する中、羨望(せんぼう)の的がTX沿線であり、守谷もその一つ。自治体の財政の豊かさを表す財政力指数は県内44市町村で5位(2023年度)だ。
半世紀前、首都圏のベッドタウンとして住宅開発が始まりニュータウンを形成、さらにTX開業(05年)で発展し続けた。
ただ市内を歩くと浮かれた雰囲気は感じられない。人々は将来的な「人口減」「高齢化」を懸念している。市内の大規模住宅開発は落ち着いて人口増は鈍化した。30年以降は人口減に転じる市の試算もある。
市内で最も古い住宅団地の一つ、みずき野は高齢化率50%を超す。入居当初に同じ年齢層が一斉に定住し、一気に高齢化が進む。住民は「1世代でまちが終わる」と不安がる。市内では同様の地区が少なくない。
3候補とも人口減に危機感を持ち、新たな財源づくりが必要とする点で主張は重なった。一方で財政出動を巡るスタンスで分かれ、現職は「財政規律」、新人2氏は「積極財政」で民意は松丸修久氏を選んだ。
来年でTX開業から丸20年。守谷は成熟期に差しかかり、「人口増」か「維持」のどちらに進むのか次のステージに入った。これから真の実力が試される。











