和牛の肥育、独農業者が視察 常陸大宮の牧場 茨城
日本の農業を学ぼうと、ドイツの農業者ら45人が20日、茨城県常陸大宮市野上の「中島牧場」(中島正明代表)を視察した。黒毛和牛の飼育や堆肥づくりなどを興味深く見学した。
同社は東京ドーム7個分(約35ヘクタール)の敷地で黒毛和牛千頭を肥育する。年間約500頭を出荷し、98%が常陸牛として扱われる。一行は概要説明を受けた後、牛舎を見学。堆肥乾燥エリアでは、堆肥から出る発酵熱で乾燥する過程の説明を聞いた。和牛の寝床に使用される「おがくず」に見入ったり、乾燥した堆肥を手で触れたりした。
ドイツで肉牛を生産するハンス・ディーター・ガーベルさん(68)は「和牛という種類があることが興味深い。堆肥を再利用するなど育て方に感動した」と述べた。この後、県内外の野菜農家なども視察する予定。