給食 小中生が考案 坂東市合併20周年記念 炒め物やスープ 地場野菜たっぷり 茨城
茨城県坂東市の合併20周年を記念した学校給食が11月から提供されている。同市産の野菜などを材料に市内の児童生徒が考案した7品の献立が、来年2月まで毎月入れ替わりでお目見えする。
同市は2025年3月22日に合併20周年を迎えることから、児童生徒にも合併について知ってもらい、地場産品にも理解を深めてもらおうと、6~7月に献立を募集した。応募総数146件の中から提供可能な七つが選ばれた。
採用されたのは、地元産のキャベツを使った炒め物や、さしま茶を香り付けに使った肉じゃが、ネギやチンゲンサイを使ったあえ物など。11月18日の「豚キャベツのスタミナ炒め」(猿島中の生徒考案)を皮切りに、毎月2品ずつ提供される。
同月の2品目は19日に提供された逆井山小6年の猪瀬翔さん(12)考案の「坂(ばん)たんスープ」。ワンタンの皮と豚ひき肉、地元産のネギとチンゲンサイなどが入っている。
同小では給食の時間に記念献立について説明する放送が流れ、その後、児童たちは給食を楽しんだ。猪瀬さんは「友達の家が農家で、ネギなどを作っている。野菜が取れる献立を考えた。スープはとってもおいしかった」と笑顔を見せた。
鈴木幸男校長は「子どもたちには、合併記念給食を通して、郷土愛や食べることへの感謝の気持ちを持ってもらえれば」と話した。