NPO「ただいま」知事賞 いばらきチャレンジ ひたちなか・寺院拠点に子育て支援 水戸で授賞式
さまざまな社会課題の解決を目指す活動プランを市民団体から募る「いばらきチャレンジアワード『支え合い2024』」で、茨城県ひたちなか市中根の寺院「正安寺」を拠点に活動するNPO法人「ただいま」が、最高賞の知事賞に選ばれた。最終審査会と授賞式が24日、同県水戸市宮町のホテルレイクビュー水戸で開かれ、大井川和彦知事が同NPO代表理事の一人、増田真紀子さんに賞状を手渡した。
同アワードは、チャレンジいばらき県民運動(阿部真也理事長)主催。独自性の高い活動プランを表彰し、ボランティア団体やNPO法人などの非営利の社会貢献活動を促進するのが狙い。24団体から応募があり、一次審査を突破した7団体がこの日、プレゼンテーションを実施。語学支援や制服のリユースなど、それぞれの課題解決に向けた取り組みを説明した。
知事賞に輝いた同NPOは、寺院が持つ地域とのつながりを生かし、さまざまな地域課題に寄り添う「令和版駆け込み寺」を目指し活動。フリースクール「ふらっと」、子育て支援センター「なないろカフェ」など5事業を通し、地域全体で子育てなどを支える新しい寺院の形を示した。
審査で「今後の継続性・発展性が高く、事業モデルになることが期待できる」などと高く評価された。
増田さんは「受賞はボランティアの皆のおかげ。これからも目の前の一人一人を大切にしながら継続する。こうした活動が広がってほしい」と話した。