中学生 手刈りでソバ収穫 常陸太田・水府小中校 茨城
茨城県常陸太田市町田町の市立水府小・中学校(平沢一彦校長)の中学1年生が22日、同校近くの畑で育てたソバの刈り取り作業を行った。9月に種まきを行い、高さ70センチほどに育ったソバをのこぎり鎌を使った手刈り作業で収穫した。
栽培から調理までソバ全般に取り組む総合的な学習。生徒たちは種まきから中耕、収穫を行い、12月にはそば打ち、試食などの体験をしていく。同校学校運営協議会(小林正典会長)と協力し休耕田約230平方メートルを借りて実施している。
同日は同協議会学習部会の佐川憲一郎さんが刈り取りを指導。地面から15センチほどのところを刈り、刈ったソバの置き方やワラでの束ね方などを伝えた。生徒たちは慣れない作業に苦戦しながらも丁寧に作業を行い、校庭に運んで干した。
木村和雅さん(13)は「珍しい体験で楽しかった。刈り取る体勢や鎌の扱いが大変だったが、束にして一気に刈り取れた時が楽しかった。自分で育てたので試食会での味や食感を楽しみにしたい」と感想を話した。
佐川さんは「思ったより実が大きく育っていて驚いた。生徒たちは最初は戸惑っていたが、後半は声をかけ合って作業をしていた。収穫の喜びや大地の恵みなどを感じてもらい、農業って楽しいと思ってもらえれば」と話した。