次の記事:ハイエース大量窃盗 110台超、容疑で4人逮捕 被害1億円 茨城県警など合同捜査班 

茨城県、外国人幸福度を導入 学校や生活、全国4位

茨城県庁=水戸市笠原町
茨城県庁=水戸市笠原町


茨城県は25日、外国人版の「いばらき幸福度指標」を導入し、2024年度の総合順位が東京、三重、愛知に次ぐ全国4位だったと発表した。茨城県での外国人の労働や生活、教育環境について計14項目の客観的指標を基に幸せを「見える化」し、県の施策に反映させる。

21年度から導入している県民の幸福度指標を基に、外国人版を作成した。人口減少による人材不足を背景に、県が目指す「外国人から選ばれる県づくり」へ向けた施策の充実や強化に生かす。県によると、外国人を対象とした幸福度指標の策定は全国で初めてという。

指標は「働く」「住む」「学ぶ」の3分野を柱に、貯金や仕送りのしやすさ▽日本人との協働率▽雇用事業所率▽日本人との共生率▽相談窓口設置▽児童生徒への日本語指導体制-など計14項目を設定。政府統計などに基づき各項目で偏差値を算出し、全国の都道府県と比較して順位付けする。

24年度の茨城県指標は雇用事業所率や日本語教室の設置率、公立高の特別定員枠設定率などが全国平均を大きく上回った一方、児童生徒への支援体制は下回り、支援員養成などが課題として浮かび上がった。県労働政策課は「強みと弱みを客観的に可視化し、施策を具現化する中で生かしていきたい」と話した。

このほか、県民の幸福度指標も発表。24年度の総合順位は前年度と同じ13位だった。工場立地や1人当たりの県民所得など産業振興の指標が高く「豊かさ」の分野で順位を上げたものの、刑法犯認知件数など犯罪防止が全国平均を下回り、「安心安全」分野で依然、課題が残った。



最近の記事

茨城の求人情報

全国・世界のニュース