境町の魅力、全国に発信 アパレルと連携 移動式案内所を活用 茨城
茨城県境町は25日、アパレル大手のユナイテッドアローズ(東京)と包括連携パートナーシップを結んだ。町の小中学校の体操服やふるさと納税返礼品を共同で開発するほか、建築家の隈研吾氏の設計事務所が手がけた移動式観光案内スタンドを使って町の魅力を発信する。新しい形の「地方協創」モデルを目指すという。
セレクトショップを手がけてきた同社の視点で境町の魅力を改めてセレクト・編集し、全国に発信してもらう。同時に、同社のノウハウを町民の暮らしの向上につなげたい考えだ。
第1弾として12月7日から毎週末、移動式の観光案内スタンドを道の駅さかいに設置する。名産のさしま茶を使ったクラフトコーラやオリジナルTシャツといった、同社がプロデュースした飲食料品やグッズを販売したり、町の広報誌を配布したりする。
また、同社で酒類を企画・販売する事業部と、町内の醸造会社さかい河岸ブルワリー、萩原酒造の両社が組み、ビールや日本酒の新商品を12月中にも開発。案内スタンドで売ったり、ふるさと返礼品のラインアップに加えたりする。
小中学校の体操服は各校の校歌や校章をかたどった配色やロゴ入りのデザインを準備し、2026年4月にも導入する。町が所有する長野・軽井沢の保養施設の内装や外装も同社が監修・プロデュースし、林間学校や英語合宿などとして使う。
同社は今後、ほかの自治体にも連携先を広げていくという。