茨城県内 子ども体重、全国上回る 23年度調査 虫歯の割合高く
茨城県の子どもの体重は男女ともほとんどの年齢で全国平均を上回ったことが、文部科学省の2023年度学校保健統計調査で分かった。全国と比べ、男子は5歳を除く各年齢で0.3キロ~1.6キロ、女子は7歳を除く各年齢で0.1キロ~1.2キロ上回った。虫歯のある人の割合も幼、小、中、高の学校で全国平均を上回った。調査対象は満5~17歳で、結果は確定値。
調査によると、全国平均と比較し体重のプラス値が最も大きいのは、男子15歳の1.6キロ、女子12歳の1.2キロだった。身長で全国平均を上回ったのは、男子が6、7、11、17歳、女子が8、9、12歳だった。プラス値は男子6歳の0.4センチ、女子12歳の0.6センチが最大だった。
前年度の茨城県の値と比較すると、身長、体重ともに下回った年齢が多かった。減少幅が最も大きかったのは、身長が男子8歳の0.9センチ、女子5歳と9歳の0.6センチ。体重は男子17歳の1.9キロ、女子11歳の0.9キロとなった。増加幅が最も大きかったのは身長が男子12歳の0.4センチ、女子12歳の0.9センチ、体重が男子15歳の1.0キロ、女子12歳と15歳が0.6キロだった。
11歳を親世代の30年前と比較すると、身長は男子が1.2センチ、女子が1.4センチ高く、体重は男子が0.8キロ、女子が0.6キロ増えている。
このほか、虫歯のある児童生徒の割合は幼稚園(5歳)29.9%、小学校40.4%、中学校32.9%、高校37.3%で、全国より0.9~7.4ポイント高かった。裸眼視力1.0未満の割合は小学校38.2%、中学校61.8%、高校71.7%。全国比で小学校は0.4ポイント、中学校は0.9ポイント、高校は3.9ポイント、それぞれ高かった。
新型コロナウイルス感染拡大の影響で、今回は前年度に続き、例年4~6月に実施する健康診断と調査が年度末まで延長されたことを受け、県は「過去の数値と単純比較することはできない」としつつ、「市町村教委や学校などと連携して虫歯割合を減らすなどしていきたい」とした。