再認定へ現地調査 筑波山地域ジオパーク 茨城
日本ジオパークに認定されている「筑波山地域ジオパーク」について、再認定のための現地調査が28日、茨城県つくば市で始まった。日本ジオパーク委員会(JGC)の調査員2人が活動状況について関係者にヒアリングするほか、認定ガイドの案内で同市内外を視察する。調査は30日まで。結果は来年1月下旬に発表される。
筑波山地域ジオパークは筑波山や鶏足山塊、霞ケ浦などの地形、地質が評価され2016年9月に認定された。再認定審査は4年に1度行われ、今回が2度目。前回の審査時に指摘された課題の解決に対応していない場合、2年間の「条件付きの再認定」となる。
調査員はこの日、同市北条地区に昨年開館した情報発信拠点「つくばジオミュージアム」を審査。認定ガイドの案内で周辺の平沢官衙(かんが)遺跡などのスポットを視察し、各所で地形や見どころの説明を受けた。
視察後、菅原久誠JGC委員は「ジオパークは石に着目されがちだが、文化と結び付けた活動も大事。人の生活や歴史をつなげれば、面白いツーリズムができると思う」と話し、島原半島ジオパーク協議会の森本拓専門員は「地域の魅力を発信したいという認定ガイドの方々の熱意を感じた」と評価していた。