正月彩るセンリョウ 神栖で出荷準備進む 茨城
正月飾りに使われるセンリョウの生産量日本一を誇る茨城県神栖市で、出荷準備が着々と進んでいる。農家の作業場では鮮やかな赤い実を付けたセンリョウが山積みになり、作業員が等級選別などに追われている。
同市波崎の「篠塚藤右衛門農園」も、12月中旬以降に全国各地で開かれるセンリョウ市に向けて大忙しだ。作業員が余分な枝や葉を切り落とし、実の付き具合などに応じて手際よく選別。大きく積まれたセンリョウの山が、あっという間に仕分けされた。
同園は100年以上前からセンリョウを栽培しており、代表の篠塚直人さん(60)は5代目。篠塚さんによると、大正初期に篠塚直吉さん、よねさん夫妻が旧波崎町で初めて出荷したという。「センリョウは日本の正月文化。1年の幸せを願い、家に飾ってもらえたらうれしい」と笑顔で話した。