元気よくラジオ体操 日立市長杯 演技に一体感 茨城
第4回日立市長杯ラジオ体操コンクールが11月30日、茨城県日立市東成沢町の市池の川さくらアリーナで開かれた。小中学生や事業所、地域団体など5部門に計14チーム、約250人が出場し、元気よく一体感のある体操演技を披露した。
ラジオ体操考案者の遠山喜一郎さんが同市出身で、コンクールはさらなる普及を目的に市などが主催。今回は計47団体(1102人)が参加し、予選通過した14チームが同日の本選に臨んだ。
各チームは団体の紹介とラジオ体操第一の演技を披露し、NHKテレビ・ラジオ体操指導者の岡本美佳さんら7人が審査。姿勢や体の曲げ方などの基本動作と技術、表現力の10項目を採点した。
市内で障害者が働く就労継続支援B型事業所「オブリガード」は「一歩踏み出す勇気、社会と関わる力」を表現しようと利用者と職員で出場。遠山さんの母校の市立水木小や日立製作所野球部も息の合った演技で盛り上げた。
地域住民を交えて週1回ラジオ体操に取り組む市立河原子小の児童と教職員チームは、小学生の部と事業所の部でアベック優勝。キャプテンで同小6年の小峰一華さんは「動きをそろえることを意識してたくさん練習してきた。完璧だった」と喜んだ。
講評で審査委員長の及川謙治・市ラジオ体操普及協議会長は「それぞれの個性があふれていた」と述べ、岡本さんも「ラジオ体操は動くストレッチ。伸び伸びとした体操で、自身の体と向き合ってほしい」と呼びかけた。