《水郡線90周年》特別列車お出迎え 常陸大子駅で式典 茨城
JR水郡線の全線開通90周年を記念する式典が1日、茨城県大子町大子のJR常陸大子駅前で開かれた。特別列車のお出迎えなど、大井川和彦知事やJR東日本水戸支社の下山貴史支社長らが、集まった地元住民や鉄道ファンらと共に長年親しまれてきた路線の節目を祝った。
午前10時過ぎ、同駅に磐城塙方面と水戸方面からそれぞれ特別列車が到着。「びゅうコースター風っこ」を使った水郡線90周年茨城号から大井川知事や多くの乗客が降り立つと、下山支社長や桑折尚吾駅長らは旗や横断幕を持って乗客を笑顔で出迎えた。
水郡線は4日、90周年を迎える。式典で大井川知事は「茨城県にとって背骨になる大切な路線。発展を遂げられるよう盛り上げていけたら」とあいさつ。茨城県と福島県を結ぶ象徴として、両県で水郡線をイメージしただるまに目入れをするリレーイベントも行われた。
駅周辺ではディーゼル機関車「DE10形」の撮影会や鉄道古物販売会など、多彩な催しが繰り広げられた。同県常陸大宮市から来た佐藤和樹さん(13)は「ずっと続く路線になるよう応援するので、頑張ってほしい」とエールを送った。