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筑波大に室内練習場整備 野球・ソフトボール 関彰商事、25年9月開設 先端機器で分析も 茨城

関彰商事が筑波大敷地内に整備する室内練習場の完成予想図(同社提供)
関彰商事が筑波大敷地内に整備する室内練習場の完成予想図(同社提供)


総合商社の関彰商事(茨城県筑西市)は、筑波大(同県つくば市)敷地内に野球・ソフトボールの室内練習場を整備する。最先端の「分析機材」を導入し、投球・打撃のパフォーマンス分析や動作解析などができる分析エリアを設け、同社が取り組む「分析・コーチングサービス」を提供する。開設は2025年9月の予定で、学外の人も使える施設にする。

スポーツ活動の充実や最先端のスポーツ科学に基づいた指導、人材育成などが狙い。同社が持つスポーツ科学の知見を生かし、国内外のプロ選手のほかアマチュア、小中高生など、さまざまな競技者に身体能力向上に向けたコーチングサービスを提供する。

施設整備は、セキショウグループ(関正樹社長)が昨年4月に始めたスポーツアナリティクス(データ収集・分析)事業の一環。技術の発展によるスポーツ業界の変革を受けて立ち上げ、現在は野球を中心に「分析(動作・パフォーマンス)」「コーチング」などを中心にサービスを提供している。

施設の場所は、野球グラウンド横の多目的広場で、工事範囲は約3200平方メートル。室内練習場(約1700平方メートル)の中には分析エリアのほか、さまざまな用途に使えるトレーニングエリア、打撃エリアとブルペン、ウエイトトレーニングエリアなどを備える。

売りとなる分析機材は、動作解析をするシステムのほか、球速や打球速度などを測定する「弾道測定分析器」、超スロー映像を撮影する「ハイスピードカメラ」など。

民間資金によるインフラ整備(PFI)の手法で、同社が費用を負担して建設した後、施設を大学に寄付する。完成後の所有権は筑波大に帰属するが、開設後の施設運営、維持管理は同社が担う。同社は総工費などを非公開としている。

学外の人も利用できるよう、一つの施設を複数の人が共有する「タイムシェア」を導入。平日の昼は大学の授業や部活動を中心に、平日夜間や休日は一般向けに提供する構想という。同社は「効率的に施設が稼働するように運営する」としている。



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