園児ら森林の働き学ぶ ショー鑑賞や苗植え 茨城・水戸
子どもたちに森林の働きを楽しく伝えるイベント「森の教室」が3日、茨城県水戸市根本2丁目のわかな保育園(大橋久絵園長)で開かれた。3~5歳児約90人が、巨大な絵本を使ったショーや、ドングリの苗植えを楽しみ、緑の大切さを体感した。
イベントは、県森林・林業協会と国土緑化推進機構の主催。
ショーでは、園児たちは巨大な絵本に夢中になって見入った。「木が育つのに何が必要かな?」「森林は緑のダムと呼ばれるよ」。キャラバン隊の一人が呼びかけると、森に水を蓄える働きがあることや、森の栄養分が含まれた水が海に流れ、魚などの役に立っていることを学んだ。キャラバン隊は「森は未来につなぐ必要がある」と締めくくった。
その後、園児たちは、根っこの生えたドングリの苗を大事そうに植木鉢に植えた。同園の男児(6)は「木が空気をきれいにすることが分かった」と話し、女児(5)は「いっぱい大きくなって、たくさん実を付けてほしい」と話した。石川明美副園長(50)は「(キャラバン隊の)話が心に残り、生活が変わっていくのでは」と期待した。同協会によると、成長した苗の一部は来年、県北地域の森林に園児たちと植樹するという。