韓国・清州便の運航開始 茨城空港と結ぶチャーター便 県、定期化目指す
茨城空港(茨城県小美玉市)と韓国・清州(チョンジュ)を結ぶ連続チャーター便の運航が3日、始まった。期間は来年3月4日まで。県はゴルフ客を中心とした韓国インバウンド(訪日客)を対象に、茨城県での宿泊費や交通費を助成する事業を展開。直行便で利便性向上をアピールし、3月以降の定期便化を目指している。
韓国の格安航空会社(LCC)エアロKが運航し、火、木、土曜の週3回往復する。韓国との連続チャーター便は昨年4月のソウル(仁川(インチョン))便以来。
同日は空港で就航記念セレモニーが開かれ、関係者9人が出席した。大井川和彦知事は「茨城への旅行客で最も多いのが韓国。コロナ禍後も増加しており、就航でさらに弾みがつくと期待している」と述べた。
県とエアロKは定期便化に向け、同路線や茨城県の知名度向上で相互協力するMOU(覚書)を締結。大井川知事と同社の姜秉浩(カンビョンホ)CEOが署名した覚書を交わした。
姜CEOは報道陣に「日本の小都市に興味がある。チャーター便は定期便化を視野に入れた運航。成功すれば茨城-仁川路線も考えている」と語り、清州便への期待の大きさを示した。
第1便は座席数180はほぼ満席。空港ロビーでは県や小美玉市の職員、空港関係者らが横断幕を掲げて歓迎した。
清州在住の金振祐(キムジヌ)さん(62)は県内4カ所のゴルフ場を巡る予定といい、「直行便はすごく便利。茨城に初めて来たので、とても楽しみにしている」と声を弾ませた。