日本サポートシステム 特別清算開始決定 負債12億2800万円 茨城
東京商工リサーチつくば支店は5日、精密測定器の製造・販売を手がける日本サポートシステム(茨城県土浦市卸町)が水戸地裁土浦支部より特別清算開始決定を受けたと発表した。11月21日付。負債額は12億2800万円。
同社は1990年創業。メカトロ機器などの精密測定器の製造・販売を行い、同県内に拠点を持つ精密機器メーカーとの取引で業績を拡大した。2018年にFAプロダクツ(東京)によるM&A(合併・買収)が行われて以降は、新規取引が増え20年7月期は売上高約21億6000万円、純利益1154万円を計上した。
しかし新型コロナ禍で設備投資計画の先送りが増え、業績が後退。半導体不足による納期の長期化などで資金繰りが悪化した。23年5月にFA社に全事業を譲渡し、今年6月解散した。