ヘルシー献立、杉浦さん頂点 日立でコンテスト 味やアイデア審査 茨城
生活習慣病を予防するメニューの普及を目的とした茨城県主催のヘルシーメニューコンテスト審査会が7日、同県日立市大みか町の茨城キリスト教大で開かれた。応募168点の中から1次審査を通過した10点の味やアイデアなどが審査され、同市、同大2年、杉浦瑠菜さん(19)が最優秀賞に輝いた。
杉浦さんの「まんぷく! まんぞく! 健康御膳」は5品で構成。だしを手作りで取り、トマトの冷やしおでんに使って食塩不使用の味付けにするなど、低カロリーで食べ応えのある献立に仕上げた。
同コンテストは2011年から開催され、今年で14回目。メニューは1食当たり食塩量3グラム以下、600~800キロカロリーで、野菜量150~180グラムのうち緑黄色野菜40グラム以上の使用が条件。さらに主食、主菜、副菜がそろい、県産品を1品以上使った上で、材料費を500円以内とした。
2次審査は材料の使用量、おいしさ、アイデア、材料の入手や料理のしやすさと総合の計5項目の合計点を競った。1次審査通過の10人が90分以内に調理し、専門家ら審査員5人が試食などを通じて採点した。
栄養管理士を目指している杉浦さんは「(健康御膳は)家でもよく作っている。最優秀賞は狙っていた。受賞できてうれしい」と喜びを話した。
審査会では優秀賞5点も選出した。県は今後、最優秀賞と合わせた6点のレシピや写真を掲載したリーフレットを作成し、県内のスーパーなどで配布する。 厚労省の調査によると、22年に生活習慣病(がん、心疾患、脳血管疾患)で亡くなった県民は死因全体の47.3%に上る。県はコンテストを通じて「食塩控えめ」「適正なエネルギー」「野菜たっぷり」のメニュー普及に努めている。