ハクチョウが釣り針でけが 水戸、茨城県など救助
茨城県水戸市平戸町の涸沼川沿いで、羽や体にけがを負ったハクチョウが見つかったことが9日、県や住民などへの取材で分かった。けがは釣り針が引っかかったことが原因とみられる。県環境政策課の県央環境保全室や住民らがハクチョウの釣り針を外して救助し、放鳥した。同室や住民らはマナーの順守を求めている。
同室などによると、通報が入ったのは6日夕方。8、9日も姿が確認された。左の羽や体が血に染まる状態だったが、同室などが9日午前、ハクチョウを捕獲し、刺さった釣り針をペンチで外した。
通例、けがをした野鳥は同県那珂市戸の県鳥獣センターで保護し、元気になったのを見極めてから放される。救助後のハクチョウは毛繕いし、元気な様子が見られたことから、同室などはすぐに放鳥できると判断した。
涸沼は毎冬、数百羽のハクチョウが飛来。一方、付近の川はシーバスなどのルアー釣りのスポットになっているという。