J1鹿島 今季最終戦 ホーム戦19試合無敗 来季に弾み、観衆ねぎらい 茨城
サッカーのJ1鹿島アントラーズは8日、茨城県鹿嶋市の県立カシマスタジアムで今季最終戦に臨んだ。観衆3万2000人が見守る中、優勝の可能性を残す町田を3-1で撃破。鹿島は8季連続で国内主要タイトルの無冠が決まっていたが、来季に弾みをつける2連勝で締めくくった選手たちに、スタンドからねぎらいの拍手が送られた。サポーターからは「来季こそリーグ優勝を」と願う声が聞かれた。
同日の入場者数を含め、今季のホーム戦平均入場者数は約2万3000人に上り、クラブ歴代最多を更新。選手はサポーターの期待に応えるように、ホーム戦全19試合で負けなしと粘り強く戦った。試合後の最終戦セレモニーで、主将の柴崎岳選手(32)は「たくさんの方が訪れ、応援してくれたことは本当に感謝している」と述べた。
今季はセルビア人監督のランコ・ポポビッチ氏(57)を迎えて始動し、前半戦を2位で折り返すなど8年ぶりのリーグ制覇へ好発進を切った。しかし、主力の放出や負傷などで夏場に失速。終盤には監督交代に踏み切るなど、徐々に優勝戦線から遠のいた。同県牛久市、会社員、上原英一郎さん(46)は「優勝できなかったのは残念だが、例年以上に期待できたシーズンだった。来季は見返してほしい」と求めた。
クラブ創設時から応援を続ける、同県行方市、会社員、男性(51)は「来季は若手の台頭も期待しながら、成長を長い目で見守っていきたい」と話した。神奈川県横浜市、小売業、今井美玖奈さん(24)は「昔のように強かった鹿島をもう一度見せてほしい」と常勝軍団復活を願った。