常陸国天然まがも、いかが フェア2年目、参加店舗増 独特の歯応え ロースト料理中心 茨城
茨城県は新しい冬の味覚としてブランド化した「常陸国(ひたちのくに)天然まがも」について、飲食店でかも肉料理のフェアを開き、消費拡大に取り組んでいる。フェアは昨季に続き2回目で、参加店は前回の7店舗に対し今年は11店舗に増加。天然物独特の歯応えや香りが引き出されたロースト料理を中心に提供する。首都圏からの来県も見込み、茨城の味として定着させたい考え。
県は昨年、茨城県の特産品レンコンのカモによる食害が問題になっていることから、猟友会や食肉加工施設、飲食店と連携しブランド化した。
フェアは、同県水戸市やつくば市、常陸大宮市などのフレンチ、イタリアン、日本料理の飲食店11店舗(11月29日時点)が参加し、腕を振るう。昨季は暖冬の影響で飛来数が少なかったとみられ、流通した常陸国天然まがもは目標数の約千羽より少なく、534羽にとどまった。今季の流通量は昨季同様に千羽を目標に掲げる。今季は、ブランドの価値をさらに高めようと、県が県内飲食店に声をかけた。
常陸国天然まがもは、猟友会員が狩猟期間(11月15日~来年2月15日)に傷が付かないように網猟で取る。県によると、本年度は網猟の狩猟者登録者数が昨年より5人増え44人(11月末時点)となった。
県農村計画課は「首都圏にPRして、茨城でしか味わえない冬の味覚を味わいに茨城県に足を運んでほしい」と呼びかける。フェアは2月15日まで。各店の詳細は、いばらき食と農のポータルサイト「茨城をたべよう」=QRコード=に紹介されている。