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「核廃絶と平和訴え続ける」 高校生平和大使の田口さん(茨城・勝田中教校) 被団協に平和賞授与

日本原水爆被害者団体協議会(被団協)のノーベル平和賞受賞について語る田口七望さん=ひたちなか市足崎
日本原水爆被害者団体協議会(被団協)のノーベル平和賞受賞について語る田口七望さん=ひたちなか市足崎


「高校生平和大使」として8月、核廃絶の署名をスイス・ジュネーブの国連欧州本部に届けた茨城県立勝田中等教育学校(同県ひたちなか市足崎)4年の田口七望さん(15)は、日本原水爆被害者団体協議会(被団協)のノーベル平和賞受賞について、「長年の取り組みが評価され、うれしい。今後も核廃絶と平和の大切さを訴え続ける」と力を込めた。

田口さんは27代目の大使23人のうちの1人で、茨城県の学校から初めて選ばれた。昨年の修学旅行で沖縄を訪れたことが平和活動に加わるきっかけになった。ひめゆりの塔などを訪れ、戦争体験者の話を聞いて「戦争の恐ろしさを実感した」と振り返る。

国連欧州本部で大使一行は約1年かけて全国から集めた署名を提出、軍縮会議も傍聴した。核兵器削減に否定的な保有国と廃絶を訴える非保有国の意見が平行線をたどっており、「双方の間に高い『壁』がある」と問題解決の難しさも痛感させられた。

田口さんは大使に選ばれた6月から月1回、東京都内で同じ思いを持つ高校生と核廃絶を求める署名活動を続けている。「私たち一人一人が平和の大切さを訴え続けることが重要。時間はかかっても継続して核廃絶の機運を高め、実現したい」と意気込む。



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