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安全な通学路へマップ 高萩・松岡中生徒 水害やAED情報も 茨城

危険箇所をデジタルマップに反映する生徒たち=高萩市下手綱
危険箇所をデジタルマップに反映する生徒たち=高萩市下手綱


登下校時の安全につなげようと、茨城県高萩市下手綱の市立松岡中(小堀隆弘校長)の2年生24人が「通学路マップ」づくりに取り組んだ。生徒が聞き取り調査を行い、昨秋の台風13号に伴う大雨被害や自動体外式除細動器(AED)設置場所、事故多発箇所などを地図に反映。学区内の危険箇所を可視化した機能性の高いマップが完成し、生徒たちは「新入生や地域の人に配布したい」としている。

同校によると、以前から危険箇所を示したマップと通学路を示したマップがそれぞれあったが、情報が古く、生徒から見づらいという声が上がっていた。さらに、昨秋の大雨で近くを流れる関根川と竜子川が氾濫し、住宅や同校の校庭が浸水する被害に見舞われたことから、新たに水害などの要素を落とし込んだマップ製作に挑戦した。

製作に当たり、洪水・防犯・交通・その他の四つのグループを編成。生徒たちは9月下旬から、インターネットを使い情報収集開始。市役所や警察署に電話をかけたり、保護者に聞いたりして、情報の真偽や掲載の必要性を精査していった。その後、それぞれ紙の地図に情報を書き出した後、デジタル上で情報をまとめ、11月下旬にマップが完成した。

地図には両河川が氾濫した合流部など浸水箇所のほか、避難所や地面が崩れた箇所を反映。防犯分野では不審者情報や110番の家、交通では自転車事故が発生しやすい道路などを地図に落とし込んだ。このほか、AED設置場所やスズメバチ、ヘビ注意などをアイコンで表示した。

また、マップの活用法についても考え、発表。「各教室に貼る」「新入生ガイダンスで配布する」などの意見が挙がった。

鈴木蓮さん(14)は「(以前は記載がなかった)洪水について反映できて良かった。命を救えるよう活用してほしい。代々受け継いでいってもらえたら、うれしい」と話した。



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