大仏の目から地上まで降下 消防救助訓練 茨城・牛久
牛久、阿見の両消防署は11日、茨城県牛久市久野町の牛久大仏で消防救助訓練を実施した。両消防署に所属する指揮隊や救助隊の隊員約30人が参加。このうち4人がロープを使い、約120メートルの高さにある大仏の目から地上の足元まで慎重に降下した。
今回のロープ訓練は事故や災害の現場を想定した救助技術の向上に役立てるため、牛久大仏庭園管理事務所の協力で実現。隊員は目の開口部から外に出ると、ロープに取り付けた消防機材を操作し、摩擦を調整しながら約10分かけて地上まで降りた。
牛久大仏事業本部の前川昌弘事務局長は「不測の事態が起きた際、今回の訓練を生かしてもらえればいい」と話した。参加した隊員は「普段と景色も違い、良い経験ができた」「今後の消防人生に生かしたい」などと手応えを語った。