学生「驚き」「楽しみ」 安全確保策に関心も 悠仁さま 筑波大合格 茨城
秋篠宮家の長男、悠仁さまの推薦入試合格が明らかになった茨城県つくば市の筑波大では11日、学生から「予想していなかった」「びっくりした」「楽しみ」などと驚きの声が上がった。自由に往来できる広大なキャンパス内で安全を確保していく方策について、大学側などの今後の対応にも関心が寄せられた。
筑波大には5月時点で大学院生を含む計約1万6722人が在籍。広さは南北4キロ、東西1キロで、単一キャンパスとしては全国2番目の規模を誇る。
悠仁さまが合格した同大生命環境学群生物学類は生物の体や細胞の仕組み、遺伝子の機能などを学ぶことができる。研究対象は菌類や藻類、昆虫、イモリ、ミトコンドリアなどと幅広く、「国内最大規模の生物学科」をうたう。
同大は菅平高原実験所(長野県)や下田臨海実験センター(静岡県)などの研究教育施設を持ち、野外実習もできる。幼少期からトンボの研究に取り組んできた悠仁さまにとって、充実した環境が整う。
4年の男子学生は「東京の大学を選ぶと思ったが、筑波大を選んでくれて光栄に思う」とうれしさをにじませ、「同学群には著名な研究者がいる。学ぶ環境としては素晴らしい」と話した。
大学院生の男性(23)は、総合大学としての同大の魅力を強調し、「体育や芸術など他の学群の授業も選択でき、さまざまな角度で自分の研究に取り組める」と指摘した。
学生からは今後の警備面についても関心が寄せられた。3年の男子学生は、キャンパス内を一般市民が自由に往来できる点を指摘。「悠仁さまの入学に当たってセキュリティーの問題は必ず出てくる。ただ、大学内の開放的な雰囲気も筑波大の良さ。大学側がどう対応するのか注目したい」と話した。
■推薦合格は550人
筑波大は11日、推薦入試の結果について発表した。
同大によると、2025年度の全入学定員2119人のうち、約26%に当たる543人を推薦入試で募集。全国から1818人の受験者があり、同日、550人の合格者を発表した。試験は小論文、面接、実技試験などが実施され、文章の理解力、論理的思考力、表現力、実技技能などを評価したという。
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