「お気に入り見つけて」 土浦市職員、自作ランチ地図 駅周辺62店紹介 食べ歩き楽しみ企画 茨城
茨城県土浦市の職員がJR土浦駅周辺でランチを提供している飲食店を紹介する「つちうらランチマップ」を作った。地元に愛される老舗から老夫婦が切り盛りする純喫茶など、お薦めランチを掲載。食べ歩きが趣味の市職員が企画し、自費で作り上げた。「お気に入りのお店を見つけて楽しんで」と話している。
マップは市下水道課参事兼課長の室町和徳さん(57)が企画制作した。A3サイズで四つ折り。5000部印刷した。温かみのあるオレンジを基調とし、飲食店62店のメニューをイラストに。各店の価格帯や定休日、営業時間を掲載し、和食、洋食、中華、麺類、ベーカリー、カフェなどを色を変えたマークで見やすく表示した。
室町さんは市役所が現在地に移転した2015年から、多い時は週3回、ランチのために店を巡っていた。交流サイト(SNS)などに店の紹介と写真、感想を記録した。友人などから「今度行ってみる」「紹介していたお店のメニュー、おいしかった」と反応があったという。
これを受け、室町さんは「SNSでは過去の投稿をさかのぼるのは大変。情報として絵でまとめてみよう」とマップの作成を決めた。筑波大芸術系の原忠信准教授と芸術専門学群4年の岩上ひかるさんにイラストを依頼し、11月に完成した。
「ランチはいつもお店のお薦めを食べる。1人で行くので初めてのお店はドキドキです」と室町さん。「街の盛り上げに加え、今回紹介したお店が、いつまでも続いてほしい」と願いを込めた。
マップの飲食店情報は今年7月現在。土浦まちかど蔵「大徳」やきらら館、市商工観光課観光情報コーナー、市立図書館、まちなか交流ステーションほっとOneの5カ所で配布している。