ひたちなか男性死亡 殺人容疑で知人の男逮捕 茨城県警【まとめ】
茨城県ひたちなか市東大島の住宅で、住人の職業不詳、男性(74)が血を流して死亡していた事件で、県警は13日、殺人の疑いで、同県水戸市、アルバイト従業員、男(68)=住居侵入の疑いで逮捕、処分保留で釈放=を再逮捕した。県警は詳しい経緯や動機を調べている。
再逮捕容疑は10日午前9時半ごろから同50分ごろまでの間、男性方の居室内で、男性の首や腹などを刃物で突き刺すなどして殺害した疑い。県警ひたちなか署は共犯者がいる可能性を否定できないとして、認否を明らかにしていない。男性は刺創による出血性ショックで死亡した。
捜査関係者によると、男は男性が血を流して倒れているのを発見される前に、玄関から複数回出入りしていた。男の姿は、玄関近くのモニターに映っていたほか、近くの駐車場で車に乗り込む姿が目撃されていた。2人は知人関係で、これまでの調べに対し、「借金返済のために訪問していた」との趣旨の話をしている。
県警は殺害現場のほか、男の自宅や車を現場検証しているが、凶器の刃物は見つかっていない。
事件は男性が血を流して倒れているのを訪問した知人男性が窓越しに発見し、10日午前10時6分ごろに110番通報したことで発覚。県警によると、男性は元暴力団組長。
男と同じアパートの男性住人(60)は「怖い感じはなく、普通の人。エレベーターで待っていてくれたりして親切だった。この辺りは静かな地域で、(殺人の容疑者が)住んでいたことにびっくりした」と話した。
県警によると、住居侵入容疑で水戸地検が水戸地裁に勾留請求したが、認められなかった。