迫力の「第九」街に響く 水戸芸術館 300人で合唱披露 茨城
ベートーベンの交響曲「第九」を合唱する「水戸の街に響け! 300人の《第九》2024」が15日、茨城県水戸市五軒町の水戸芸術館広場で開かれた。冬晴れの下、市民参加の合唱団が迫力ある歌声を響かせた。
水戸市芸術振興財団、県合唱連盟、市合唱連盟が主催。1999年に始まった水戸の「第九」は年末の風物詩として親しまれ、今年で21回目を迎えた。会場には計3400人の観客が訪れ、カメラを向けたり、目を閉じて聞き入ったりと、思い思いに演奏を楽しんでいた。
合唱には10歳から90歳まで計328人が参加し、プロの独唱者や器楽演奏者とともに第4楽章「よろこびの歌」を披露した。その後、指揮者の打越孝裕さんの呼びかけで来場者も参加し、最も有名な一節を唱和。会場一体となって平和への願いを込めた。
合唱に参加した同市立三の丸小5年、岡本昴己さん(11)は「やりきってほっとした。サビの部分を一番声を張って歌った」と笑顔を見せた。