優れたデザイン 企業団体を表彰 茨城県内の52点
茨城県内の優れたデザインを選定する「いばらきデザインセレクション2024」の表彰式が20日、同県庁で開かれた。大賞(20周年特別賞)に輝いた「KU-AN(空庵)」を開設したトライポッド・デザイン(東京)をはじめ、計52点を手がけた各企業団体の代表者に選定証が贈られた。
空庵は土や水などから微小な電気を収集する「超小集電」の実験棟で、同県常陸太田市内に開設された。有識者らでつくる審査委員会の原忠信委員長(筑波大芸術系准教授)は「自然の恵みを少し分けてもらい、人々が暮らすという点に、未来のデザインのあり方を感じた」と講評した。
選定された作品は、来年1月23~26日に東京・銀座の県アンテナショップ「IBARAKI sense(イバラキセンス)」と、2月22、23日に同県水戸市のイオンモール水戸内原で展示販売する。セレクション開催20周年を記念し、トークイベントやワークショップを予定している。
空庵を手がけた中川聰CEO=常陸太田市出身=は「茨城から(空庵の)研究やデザインを発信したい」と話した。