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茨城県内交差点 道の駅かさま北 事故最多 昨年9件、信号設置

昨年事故が多発した「道の駅かさま北」交差点=笠間市平町
昨年事故が多発した「道の駅かさま北」交差点=笠間市平町


茨城県内で昨年1年間に最も交通事故が多かった交差点は、同県笠間市平町の十字路交差点だったことが、日本損害保険協会(東京)がまとめた「全国交通事故多発交差点マップ」で分かった。同交差点は今年3月に信号機が設置されて安全策が図られた。同協会は各都道府県別に事故の多かった上位5カ所を発表し、ドライバーに注意を喚起している。

笠間市平町の「道の駅かさま北」交差点は、道の駅から約300メートル東にある市道交差点。2021年の道の駅開業に伴い、翌22年に道の駅から南友部地区を結ぶ南友部平町線が開通し、十字路交差点となった。

交差点付近はいずれの市道にも勾配がある上、山の斜面に面しているため左右の見通しも悪い。同線側には一時停止の標識が設けられていたが、昨年は9件の事故が発生し、全て車両同士が出合い頭に衝突した。このうち2件は当事者が重傷を負う事故となった。

同協会は一時停止の標識を見落として交差点に進入し、交差道路から進入する車両と衝突するケースがあったとしている。

笠間市の要望などを受け、県警は今年3月に信号機を設置。県警によると、設置以降、11月末までに事故は発生していない。同協会は「信号灯火を確実に確認するとともに、安全な速度で進行してほしい」と呼びかけている。

次いで事故が多かったのは、酒門町交差点(同県水戸市)の7件。同交差点では右折する際の直進車両との衝突事故が多く発生していて、19年からの5年間で4回、上位5カ所に入っている。ほかには中村南3丁目交差点(同県土浦市)、春日1丁目西交差点(同県つくば市)、下田彦南交差点(同県ひたちなか市)の3カ所がいずれも6件だった。

同協会によると、昨年は県内で人身事故が6489件発生し、死傷者は7978人だった。全人身事故のうち、半数を超える54.8%が交差点や交差点付近で起きていた。

同協会は交通事故の防止や軽減を狙いに、各都道府県の事故が多い交差点を地図と一緒にホームページで公開している。



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