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高校生考案のパスタ2種 15日から道の駅レストランで提供 太田西山高 茨城

レストランの新商品開発を担った県立太田西山高の生徒たち=常陸太田市下河合町
レストランの新商品開発を担った県立太田西山高の生徒たち=常陸太田市下河合町
みそ味のクリームパスタ
みそ味のクリームパスタ
しょうゆのスープパスタ
しょうゆのスープパスタ


茨城県常陸太田市下河合町の「道の駅ひたちおおた」内のレストラン「ShunSai」(川上正明オーナー)は、県立太田西山高(同市新宿町)の生徒と新商品の開発に取り組み、生徒たちの提案で生まれたメニューを15日から加えることを決めた。地元の食材を使った料理の開発を託された生徒たちは、自宅で試作を繰り返しながら考案。レストランでは「斬新で面白い商品になった」と評価する。

レストランが2024年9月、同校に市内食材の再発掘や郷土愛を育むことなどを目的にコラボ商品開発の協力を要請。食に興味を持つ2年生6人が集まった。レストランから県北地域の食材の使用や地元とゆかりがある黄門さまの好物を現代風にアレンジすることなどが課題として出された。

生徒たちは「黄門さまが日本で初めてラーメンやチーズを食べた」とされることからチーズを使ったラーメンを考案。数種類のチーズを買って自宅でラーメンとの相性などを試し、常陸太田市のみそやしょうゆ、県北地域の食材を提案した。

岩川由優さん(16)は「チーズをどう溶けるようにするか、何のチーズがいいか自宅で試して提案した」と振り返る。

レストランでは生徒たちの提案をほぼ受け入れ、道の駅内で競合しないパスタに変えて、みそ味としょうゆスープで試作。トッピングに奥久慈の銘柄豚・橅豚(ぶなぶた)のローストポークやチーズなどでパンチが出るように仕上げた。

レストランの浅野真澄美店長は「斬新で素直なイメージで提案してもらい、刺激を受けた。麺のゆで方やソースにしてもみそ、しょうゆの味を引き立たせるように工夫した」と明かす。

リーダーの滝尾怜菜さん(17)は「考えたことが形になって感動した。みんな活動を通して少しずつ主体性が育まれ、協調性が身に付き、コミュニケーション能力も高まった」と話した。

川上オーナーは「地元の高校生に手伝ってもらうことで、新たな切り口のメニューができればと考えた。歴史にも触れ、地元の食材を堪能してほしい」と期待を寄せる。



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