ニセ電話詐欺 パートの69歳女性、1470万円被害 茨城県警
茨城県警は25日、同県の県南地域に住むパート従業員、女性(69)が警視庁の警察官を名乗る男らに現金1470万円をだまし取られたと発表した。県警はニセ電話詐欺事件とみて調べている。
県警組織犯罪対策1課によると、2日、女性方に音声ガイダンスで「電話が利用停止になります」などと電話があった。女性が指示された電話番号にかけると、NTT社員を名乗る男から「携帯電話が不正利用されている」と言われた。警視庁中央警察署の警察官を名乗る男からも「暴力団員を逮捕していて、家からあなた名義の通帳が見つかった」「口座を資金洗浄するためには保有する預金を一つの口座にまとめる必要がある」などと指示され、女性はインターネットバンキング口座を開設し、現金を振り込んだ。
さらに、同署の警察官を名乗る男から「疑いを晴らすためには先行調査をする必要がある」と言われ、女性は指示された通りにインターネットバンキング口座のログインIDとパスワードを伝えた。同16~18日の間、3回にわたって、現金1470万円が不正に送金され、だまし取られた。