茨城県筑西市の須藤茂市長(73)は26日、来年4月の市長選に出馬せず、引退すると正式に表明した。記者会見で「健康上の理由から4期目は出ないという気持ちを固めた」と説明した。

須藤市長は3期12年の実績のうち、市内中学生が着用する通学用ヘルメットの購入費助成を挙げ、「子どもの命を守ることができた。非常にうれしく思っている」と振り返った。後任の市長に継続を希望する政策として、道の駅の拡張整備と人間ドック受診支援を挙げた。

13年の市長選で初当選。スピカビルへの本庁舎機能移転や県西部メディカルセンター開院、道の駅グランテラス筑西開業などに取り組んできた。

会見ではこのほか、後継指名について「いま軽々と言うことはできない」と説明。特定候補者への応援に対しては「自民党員。自民党の方が出れば、出陣式へ行ってしっかりと応援したい」と述べた。

市長選は来年4月13日に告示、20日に投開票される。これまでに無所属新人で前市議の小島信一氏(68)が立候補を表明。ほかにも出馬の動きがある。