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侵入盗防げ 住宅対策を 犯人供述から「狙われやすい家」 茨城県警HP、ポイント紹介 

住宅防犯対策のポイント(県警提供)
住宅防犯対策のポイント(県警提供)


住宅侵入による窃盗や強盗への対策を強化しようと、茨城県警はこれまでに逮捕したベトナム人犯行グループの供述から、狙われやすい家の特徴や効果的な防犯対策についてホームページ(HP)=図解=などで紹介している。住宅侵入窃盗は前年に比べて認知件数が減っているものの、年末年始にかけて帰省や旅行などで家を空ける際には、特に注意が必要だという。

県警によると、11月末現在の住宅侵入窃盗の認知件数は900件。前年同期に比べて227件減っているものの、埼玉、愛知、千葉に次いで全国で4番目に多い。住宅侵入での強盗は4件で、同比3件減。

県警は今年、6月に同県常陸大宮市内の一般民家で発生した強盗事件でベトナム国籍の男3人を逮捕したほか、昨年から今年にかけて県内で計195件の空き巣を繰り返していたベトナム国籍の二つの犯行グループを逮捕。これらの供述から、狙われやすい家のポイントなどをまとめた。

▽無防備な家標的

犯行は、地図アプリで山間部や農村地帯の人目につきにくい一般住宅を探し、塀や生け垣で敷地外から見えにくい家を狙ったという。また、住民の不在が確認できたり、下見で無施錠の窓やドアがあるなどの管理が行き届いていない無防備な家も標的にした。

犯行を諦めた事例として、住民の在宅が明らかだった場合を挙げた。

インターホンを通して住民が在宅していることが分かった場合は「○○さんの家ですか」などと、訪問先の間違いを装って逃走したケースもあったという。

防犯カメラがあったり、人に見られたたりしたため、取りやめたと話す犯人もいた。一時は犯行に及ぼうとしたが「二重ロックやペアガラスの窓は、破壊に時間がかかるため諦めた」という供述もあった。

▽鍵かけ徹底

県警は、供述を巡る考察として、「犯人を家の中に侵入させない具体的な対策が重要」と強調している。巡回連絡では鍵かけの徹底を呼びかけているが、捜査3課はさらに「戸締まりプラスアルファの複数対策」を訴えている。

具体的には、住民不在と思われない(電気点灯)▽空き家と思われない(庭木の手入れ)▽戸締まりの強化(二重ロックや補助錠による補強)▽窓ガラスの強化(防犯性能の高いガラス)▽防犯カメラや防犯砂利、警報アラーム、センサーライトの設置-などの対策を推奨している。



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