大事にしていたもの供養 人形やだるま、お焚き上げ 美浦・妙香寺 茨城
1年間に納められた人形や木製の墓標などを燃やして供養する「お焚(た)き上げ」が29日、茨城県美浦村土浦の妙香寺(山本亨全住職)で開かれた。読経が響く中、集まった村民ら約30人が、高く燃え上がる炎に手を合わせた。
境内の一角に組まれた台座に、ぬいぐるみや墓標、だるま、しめ縄などが積み上げられた。寺の総代や世話人の手で火が付けられると、赤い炎が勢いよく上がった。
お焚き上げは今年で33回目。参拝者は振る舞われた甘酒や豚汁を飲みながら、お焚き上げを見守った。同寺総代長の坂部實さん(77)は「大事にしていたものを供養して、新しい一年を迎えられたら」と話した。寺ではあす午後3~5時に、来年に向けた願いを込めて除夜の鐘を突く。