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茨城県内墓碑銘2024 人間国宝 陶造形作家 筑波銀行初代頭取

大西勲さん、伊藤公象さん、木村興三さん(左から)
大西勲さん、伊藤公象さん、木村興三さん(左から)


茨城県勢発展に尽力し、各分野に多大な功績を残した人たちが今年も他界した。その業績を紹介する。(敬称略)

小澤征爾(おざわ・せいじ)2月6日、88歳。旧満州(現中国東北部)生まれ。指揮者。文化勲章受章者。水戸芸術館長、水戸室内管弦楽団総監督を務めた。地域の子どもたちの音楽教育に尽力した。

沼田省二(ぬまた・しょうじ)2月7日、90歳。元神栖町長。町職員や参院議員・知事時代の竹内藤男氏の秘書、町助役などを経て、1985年の町長選で初当選し2期務めた。

北原保雄(きたはら・やすお)2月22日、87歳。新潟県柏崎市出身。筑波大第6代学長。専門は日本語学・言語学。同大文芸・言語学系長などを歴任した。1998年4月から2004年3月まで同大学長。

大久保昭男(おおくぼ・あきお、本名・昭男=てるお)3月12日、96歳。旧西豊田村(現八千代町)出身。イタリア文学者。イタリアの作家、アルベルト・モラビア氏の小説などを翻訳。随筆集「故郷の空 イタリアの風」が2006年度県芸術祭で茨城文学賞。

大西勲(おおにし・いさお)5月10日、79歳。福岡県中間市出身。漆芸家。重要無形文化財保持者(人間国宝)。1993年、日本伝統工芸展で文部大臣賞。装飾を施さず漆を塗ることだけで仕上げる技法「髹(きゅう)漆(しつ)」で知られ、2002年に同技法の人間国宝に認定された。

川崎普照(かわさき・ひろてる)5月31日、93歳。東京都生まれ。本籍は父親の出身地、旧那珂湊町(現ひたちなか市)。彫刻家。日本芸術院会員。1998年に「大地」で日本芸術院賞。

今泉利拓(いまいずみ・としひろ)6月16日、85歳。元潮来町長。1983年の同町長選で初当選。3期務めたが、95年に落選し、2000年の町議会議員選挙で当選。同町議と潮来市議を通算6期務めた。

赤塚真人(あかつか・まこと)7月4日、73歳。日立市出身。俳優。「幸福の黄色いハンカチ」など山田洋次監督作に多く出演。2019年に行方市に移住し、地元の「なめがたエリアテレビ」の番組制作などにも協力した。

伊藤公象(いとう・こうしょう、本名・一成=かずなり)7月6日、92歳。金沢市出身。陶造形作家。金沢美術工芸大名誉客員教授。茨城新聞客員論説委員。1970年代初めに笠間市でアトリエを構えた。陶を集合体で表現した作品を発表し、国内外で活躍した。

新川和江(しんかわ・かずえ)8月10日、95歳。旧絹川村(現結城市)出身。詩人。同市名誉市民。ゆうき図書館名誉館長。1953年、第1詩集「睡り椅子」を出版。83年、日本現代詩人会初の女性会長就任。同年、詩誌「現代詩ラ・メール」を創刊するなど女性詩をリードした。

大沢友博(おおさわ・ともひろ)9月12日、69歳。東京都出身。元霞ケ浦高レスリング部監督。同校を率いて全国高校総体(インターハイ)23回、春の全国高校選抜20回の優勝へ導いた。

木村興三(きむら・こうぞう)10月24日、80歳。旧山方町(現常陸大宮市)出身。1966年、関東銀行入行。つくば銀行と合併して誕生した関東つくば銀行で2006年に頭取。同行と茨城銀行の合併実現に力を注ぎ、10年3月発足の筑波銀行初代頭取。

小沢智(こざわ・さとる)12月15日、86歳。横浜市出身。水戸東武館第7代館長。県高校体育連盟会長、県学校剣道連盟会長などを歴任。剣術の継承や少年剣道の普及に尽力した。2002年から24年まで館長を務めた。

田中良(たなか・りょう)12月20日、101歳。旧樺穂村(現桜川市)生まれ。洋画家。美術団体「二科会」元理事長。戦後、主に北国の風土を描いた。取手市にアトリエを構え、2012年から10年間、同会理事長を務めた。



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