《茨城っ子 バンザイ!》BMX海外挑戦 堀江樹さん(14) 那珂市
■ 五輪目標「恩返しを」
スタートの合図とともに前輪が持ち上がるほどの加速を見せる自転車のBMXレーシング。「自転車の格闘技」とも呼ばれる激しいレースはジャンプ台やコーナー、連続するこぶなど、さまざまなセクションで構成される約400メートルのコースで競う。
茨城県那珂市立瓜連中2年の堀江樹さん(14)は昨年5月に米国で開催された「2024 UCI BMXレーシングワールドチャレンジ」の男子14歳のクラスに出場した。23年の英スコットランドで開催された大会に続き、2度目のひのき舞台。今回の結果は約130人中49位と振るわず、悔しさが残ったが、「スタートは前回よりも成長を感じた」と手応えも持ち帰った。
「テクニックが試されるこぶのあるセクションは得意」と自身の強みを説明。オフシーズンは「スプリントで海外の選手と差がつくのを感じた」と下半身の筋力トレーニングやペダリングの練習に力を込める。
堀江さんがBMXレースに出合ったのは4歳の頃。ひたち海浜公園に遊びに行った時にコースを走る選手たちを見たことがきっかけ。「いろいろな年齢の選手と一緒に走ることができ、どんどん速く走れるようになるのが楽しい」と競技の魅力を挙げた。
練習は平日1~2時間、自宅や周辺の道路でのスプリント練習などの基礎練習に励む。休日は県内外のコースに出向いて、朝から夕までより実践的な練習に汗を流す。
最終目標は「五輪の舞台で走ること」。本年度からは同県つくば市を拠点に活動する「弱虫ペダルサイクリングチーム」に所属。「今まではBMXを楽しめればいい、という思いだったが、お世話になった人たちに恩返しができる結果を出したい」と高みを目指すようになった。