極寒の海、豪快に神輿渡御 茨城・高萩
元旦に1年間の無病息災を願い、神輿を担いで海に繰り出す「元旦神輿(みこし)渡御」が1日、高萩市の高浜海岸で開かれた。ふんどしや法被姿の担ぎ手約150人が気合を入れ、極寒の海を豪快に練り歩いた。
神輿渡御は同市の正月の風物詩。夜明け前、県内外から集まった参加者が約200キロの神輿2基を担ぎ、同市高浜町の津明神社を出発した。「ソイヤ、ソイヤ」などと威勢の良いかけ声を響かせながら、1キロほど練り歩き、海岸に到着。熱気を帯びた男たちが海に入ると、集まった見物客から歓声が沸き、勇姿を写真に収めるなどした。
京都府から参加した河原謙二さん(62)は「寒いけど楽しかった。清々しい気持ちで、1年を過ごせる」と晴れやかな表情。見物した同市の仲山郁夫さん(70)は「活気があり、元気をもらえた。良い1年になりそう」と笑顔を見せた。