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《茨城っ子バンザイ》天才ひょっとこ少年 染谷岳玖さん(9  守谷市

ひょっとこ踊りを練習する染谷岳玖さん=守谷市本町
ひょっとこ踊りを練習する染谷岳玖さん=守谷市本町


■切れ味抜群 正月彩る

天才現る-。2年前の元日、茨城県守谷市本町の守谷総鎮守八坂神社の交流サイト(SNS)で、ひょっとこを踊る少年の動画が投稿された。初詣客を前におはやしに乗り、切れ味よく躍動する姿が一気に広まった。

少年は同市立守谷小3年の染谷岳玖(がく)さん(9)。守谷の夏を飾り、毎年7月に開催される八坂神社祇園祭で「仲下(なかしも)青年会」の一員として山車に乗ってひょっとこを踊る。

祇園祭は少なくとも約270年前の江戸時代から続き、2015年に市無形民俗文化財に指定された。

ひょっとこに出合ったのは3歳の頃。祇園祭で家の前を山車が通り、くぎ付けになった。家族が撮った動画を自宅で流し、見よう見まねで踊り始めた。気付けばスーパーなど場所を問わず舞った。岳玖さんは「自然と体が動いていた」と幼少期を振り返る。

1年生の時から祭りの練習に毎日足を運んだ。熱心な姿に町内の人も感銘を受け、特例で元日の奉納踊りでデビュー。先のSNS動画につながった。岳玖さんは「最初は緊張したが、お客さんが褒めてくれ、笑顔になってくれたのがうれしかった」と人前で踊る楽しさを知った。

この時一緒に共演し、ひょっとこ歴約50年の中山淳一さん(70)も「あんなに切れのある踊りは初めて見る。天才だ」と大絶賛する。岳玖さんが踊りの師と仰ぐ青年会長の染谷博信さん(39)は「岳玖を見て、子どもたちが踊りを始めるきっかけになってほしい」とまな弟子に期待する。

踊りは面の表情ごとに変える。岳玖さんは「いろんなお面で踊り分けできるようになりたい」と研さんを積む。半年後の祇園祭が待ち遠しい。元日の今日も神社で踊る予定だ。



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