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《茨城っ子バンザイ》石博士 島本奏汰さん(16) 古河市

自慢の鉱物コレクションを手にする島本奏汰さん=古河市内
自慢の鉱物コレクションを手にする島本奏汰さん=古河市内


■石に懸ける思い熱く

茨城県立古河中等教育学校4年の島本奏汰さん(16)=同県古河市=は、天然石愛好家の間でよく知られた存在だ。

話題になったのは子どもが博士顔負けの知識を披露するテレビ番組への出演。「天然石博士」として、小学6年生だった2020年夏を皮切りに、これまでに5回登場している。別の朝のニュース番組の学校紹介コーナーでも取り上げられ、22年夏からは鉱物や化石の専門誌で連載「石活日記」を1年にわたって担当した。

「今は(茨城県の)日立市や常陸太田市など、宮城県南部から茨城県北部まで続く阿武隈高地に関心があります。『町屋石』って知ってます? 蛇紋岩の一種なのだけど、蛇紋岩には普通見られない模様がある。一体どうやってできたのか、いつか本当の理由を解明できたらって思っています」

少し説明を聞いただけでも石に懸ける熱い思いが伝わってくる。

石探しの現場には親に車で送ってもらい、登山用の装備をして林道や川の周辺を探索する。

島本さんが天然石の魅力に引かれたのは小学1年の頃。両親との家族旅行で訪れた、宝石探しが体験できる静岡・伊豆のテーマパークだ。

水晶などのきれいな石を目にして「こんな物があるんだって感じて、どんどんはまっていった」。今では自宅の部屋には少しずつ集めてきた約3千点の鉱物コレクションがずらりと並ぶ。

将来は鉱物の魅力を広く伝えられる仕事がしたいと言う。

「こんなにわくわくする物が実は身近にあるということをみんなに知ってほしい」。学校でも最近は「石好き」の友達が増えた。

島本さんの「石活」は止まらない。



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