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八千代の鳥インフル 殺処分5日完了へ 感染抑え予防徹底継続

農場で防疫措置に当たる関係者たち=八千代町内、4日午後(県提供)
農場で防疫措置に当たる関係者たち=八千代町内、4日午後(県提供)


茨城県八千代町の養鶏場で高病原性鳥インフルエンザの感染が確認されて5日で1週間を迎えた。県は発生農場で防疫措置の一つである殺処分を進めており、同日未明に完了する見込みだ。現在のところ他の養鶏場に拡大せず、感染が抑えられている。県内全ての養鶏場に対し、県は引き続き予防の徹底を呼びかけている。

八千代町で感染が確認された先月29日、県は殺処分や関係車両の消毒など防疫措置を開始した。同日、自衛隊に災害派遣を要請。市町職員や建設関係の団体職員らと連携し、24時間体制で殺処分などの業務に当たってきた。4日午後3時現在で延べ約5370人を動員した。

感染経路を巡っては29日、遺伝子検査(PCR)の結果、今回のウイルスは高病原性の一つ「H5亜型」と判明。同日、農林水産省の疫学チームが現地調査を実施した。

現在までに、他の養鶏場への拡大は確認されていない。ただ、今季も鳥インフルエンザの感染が全国で確認されており、県西地域の養鶏業者は「次はうちかもしれない。(農場が)近いので今後も警戒を続ける」と気を引き締めた。

また、県央地域の養鶏業者は「年末年始に発生してしまい、関係者が気の毒だ。迷惑をかけないよう、今まで以上に感染予防を心がける」と話した。

八千代町の発生農場では4日午後3時現在で、全約108万5000羽のうち、約104万羽の殺処分が終了した。5日未明に完了する見通しとなっている。県畜産課は「当初より早く殺処分が進んだ。今後はまん延防止のため、埋却や消毒作業などの防疫措置を速やかに進めていく」とした。

今季はこれまでで最も早い昨年10月17日、北海道で国内1例目の感染が確認された。以来、今月2日現在で、茨城県を含む全国14道県で18事例が発生。約302万羽が殺処分の対象となっている。



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