波崎漁港で「漕出式」 豊漁と安全願う 茨城・神栖
国内有数の水揚げ量を誇る茨城県神栖市の波崎漁港で5日朝、今年1年の豊漁と航海の安全を願う伝統行事「漕出(こいで)式」が行われ、大小の漁船が色とりどりの大漁旗を掲げて新春の海へ繰り出した。
はさき漁協に所属する巻き網漁船約30隻が参加。午前8時ごろから次々と出発し、漁師の守り神とされている千葉県銚子市の川口神社を目指した。海の上から豊漁と航海の安全を祈願し、約30分後に帰港した。
波崎水産物地方卸売市場の発展を願う発会式も開かれ、同漁協などの漁業関係者が集まる中、手子后神社(神栖市波崎)の神職が神事を執り行った。同市場の多田好孝市場長は「新しい年の幕開けにふさわしいスタート。一致団結し、神栖市の水産業発展のために精いっぱい努力していきたい」と抱負を述べた。