イシカワ 破産手続き開始決定 負債9億5000万円 店舗は営業継続 茨城
帝国データバンク水戸支店は6日、酒類小売業のイシカワ(茨城県ひたちなか市)が水戸地裁から破産手続き開始決定を受けたと発表した。2024年12月13日付。負債は約9億5000万円。
同社は1942年創業、62年に法人改組した。同市枝川と同市高場に計2店舗を構え、ビールや焼酎、ワインなど酒類全般の小売り・卸売りを手がけた。一時は精肉や青果を扱い、飲食店運営にも携わった。2001年2月期の年売上高は約13億4100万円に上った。
だが、同業他社の進出や大手スーパーの台頭で次第に売り上げが落ち、11年2月期の年売上高は約8億6800万円まで減少。多額の有利子負債を抱え、厳しい経営が続いた。不動産売却で債務圧縮を図ったが、再建は困難と判断。12年に事業を、14年に不動産を同業の「和飲風土」(同市、石川誠社長)に売却した。現在は同社が2店舗を引き継ぎ、営業している。
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