茨城県日立市の市立坂本中と久慈中を統合して今春開校する新校名を「松風中」と定めた市条例を巡り、市選管は6日、校名の再考を求める住民グループが条例改正を直接請求するために提出した署名簿について、有効署名数が5403人で確定したと明らかにした。請求に必要な有権者の50分の1(2887人)を上回った。

地元住民でつくる「松風中学校名の削除を求める会」は昨年11月29日、「地域の意見が反映されていない中で決定したものを受け入れることはできない」として、条例改正の直接請求へ5689人分の署名を提出していた。

署名は市選管が審査し、同12月20～26日までの縦覧の結果、異議の申し出はなく、6日に有効数が確定した。住民グループは統合後も校舎を利用する「久慈中」の存続を求めており、10日にも条例改正を市長に本請求する方針という。