カンボジア拠点に別のニセ電話にも関与か 奈良の女性から1600万円詐取容疑 「かけ子」の男12人再逮捕 茨城県警など合同捜査本部
カンボジアを拠点に日本人12人が関与したとされるニセ電話詐欺事件で、茨城、宮城、富山、奈良、滋賀県警の合同捜査本部は7日、別の同種事件に関与したとして、詐欺の疑いで、住所不定、配管工、男(43)ら18~45歳の日本人の男12人を再逮捕した。いずれもニセ電話詐欺事件の「かけ子」とみられる。捜査本部は認否を明らかにしていない。
再逮捕容疑は何者かと共謀し、昨年7月11日から8月2日までの間に、奈良県川西町、無職、女性(77)に、警察官などになりすまし「大規模詐欺と麻薬グループの主犯格としてあなたが登録されていた」「犯人でないことを証明するため、お金を調査する必要がある」などとうその電話やメッセージを送り、9回にわたり、同県内の食品スーパー内ATMから現金を振り込ませ、計1600万円をだまし取った疑い。
捜査本部は昨年10月、富山県内の40代女性から160万円をだまし取ったとして、詐欺容疑でカンボジアから移送した12人を逮捕。滋賀県や徳島県などの女性も同様の被害に遭っており、逮捕は5回目。水戸地検は昨年12月、12人のうち配管工の男ら20~45歳の男8人を詐欺罪で起訴、18~19歳の男4人を詐欺容疑で家裁送致している。