独自の「目利き」 酒やつまみ発掘 和飲風土(茨城)
「お酒の遊園地イシカワ」を運営する酒類販売の和飲風土(茨城県ひたちなか市枝川、石川誠社長)は今年、魅力ある商品の発掘、品ぞろえに力を入れる。スーパーなどで取り扱わない世界中の酒、食品関連のメーカーから良い物を厳選して取り寄せることで、競合店との違いを打ち出す。同社は2012年、酒類小売会社のイシカワから事業を、14年に不動産を買い取り、順調な運営を基に業績上昇を目指す。
同社には現在、米国、欧州、アジアなど世界各地の酒、食品が計約5500種類(酒類約2500、食品約3000)そろう。これら商品群をさらに魅力的にするため、独自の「目利き」で、新たな酒やつまみを発掘し取りそろえる予定。
同社はそのほか、国内での取り扱いが少なく希少価値の高いフランス産のクラフトビールに着目。本国から輸入し、国内各地へ出荷している。クラフトビールを中心にした酒類のインターネット販売も売り上げが好調という。
さらに今年は、若いスタッフに酒の知識を伝える「勉強会」を実施する予定。石川社長(50)を含めたベテランスタッフ計6人が講師となり、従業員約40人(パート、アルバイト含む)のうち約4割を占める20~30代の若手スタッフを対象に「酒屋塾」を開講。お酒の知識を伝えていく。石川社長は「今後を担う若手に知識を深めてもらうことが、会社の将来につながる」と話す。