《茨城っ子 バンザイ!》演歌大好き高校生 工藤健さん(16) 阿見町
■持ち歌200曲 単独公演
茨城県阿見町のカラオケスナック。スポットライトに照らされたステージに一歩進むと、歌謡サークルの参加者たちが薄暗い店内から工藤健(たける)さん(16)を見つめる。「うまいな」「いいぞー」。歌い終えると、温かい拍手と歓声が送られる。「あの瞬間をまた味わいたい」と夢中になった。
演歌と出合ったのは小学5年の夏。地元の祭りを訪れ、ものまね歌手が披露する昭和の歌姫・美空ひばりさんの「真赤な太陽」に衝撃を受けた。ユーチューブで何度も曲を聴き、歌手への憧れを強めた。翌年、町内のカラオケ発表会で初めてステージに立ち、曽祖母にも見守られながらひばりさんのヒット曲の一つ「人生一路」を歌い切った。
山川豊さんの「流氷子守歌」の目覚まし音で一日が始まる。どうしたら歌に込めたメッセージが伝わるか、その曲にふさわしい歌い方ができるのか。県立土浦工業高の機械科で学びながら「一日の半分は演歌のことを考えている」と笑う。
カラオケでの練習は週2、3回。長ければ8時間ほど過ごす。単語をはっきり発音したり、声の強弱を意識したりして、本番を意識したトレーニングを積む。「歌詞や音程を曖昧に覚えてしまう。うろ覚えで歌うと自己流になる」と考え、登下校や移動中にイヤホンで聴くことはない。歌詞の単語一つ一つに意識を向けながら、自宅で静かに歌と向き合う。
夏らしい曲が好きで、持ち歌はひばりさんを始め、小林幸子さん、鳥羽一郎さんなど約200曲。老人ホームや祭り会場を巡り、自慢の歌声を披露している。4月には同県土浦市内で初のワンマンライブを開く。「歌唱力を上げるだけでなく、応援したくなるような人柄も大事。誰にも負けない強みを持ちたい」
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