茨城県内110番 最多22万件 前年比4.9%増 2割は不急の通報
茨城県警が昨年1年間に受けた110番通報の有効受理件数は前年比4.9%増の22万1063件となり、統計を始めた2008年以降で最多だったことが10日、県警のまとめで分かった。不急の通報は全体の約2割を占めた。新型コロナウイルス感染症の5類移行後、人流回復の反動とみられるという。通信指令課は「相談や要望は相談ダイヤル『#9110』を利用し、110番を適正に利用してほしい」としている。
同課によると、いたずら電話などを含む総受理件数は同2.6%増の25万966件。2分6秒に1件、1日平均約686件を受けている計算になる。
通報の内訳は不審者の目撃や、信号機の故障などを含む「各種情報」が6万7956件(前年比6909件増)で最も多く、全体の30.7%を占めた。交通事故をはじめとする「交通関係」は6万7349件(同1143件増)で30.5%、事件などの「刑事関係」1万6285件(同620件増)で7.4%だった。不急通報は免許証の更新に関する問い合わせや就職に関する相談などが含まれ、3万9967件で全体の18.1%。
県警は23年4月以降、110番通報者がスマートフォンで撮影した動画などを送れる通報システムを本格運用しており、昨年に活用された159件のうち109件が、保護や救護に関する動画通報だった。