境町に交流拠点施設完成 すし店「銀座おのでら」開業 茨城
茨城県境町のインバウンド(訪日客)など向けの交流拠点施設が同町長井戸に完成し、14日、落成式とオープン記念式典が行われた。施設はすし店などを運営する「ONODERA GROUP(オノデラグループ)」(東京)のONODERAフードサービス(同)が指定管理者となり、「廻転鮨(かいてんずし)銀座おのでら境町店」として運営。15日に開業する。
町は総事業費約4億5400万円をかけ整備した。うち約2億8800万円は国の補助などを活用。同社は施設使用料を町に払う。
ONODERAは、すしや天ぷらといった「銀座おのでら」ブランドの和食店を日米中3カ国で展開する。今回開店する店は、江戸前ずしが気軽に楽しめる回転ずしタイプで、東京・表参道や京都、大阪に続く国内4店目。東京の豊洲市場から直送する本マグロをはじめ、厳選した新鮮なネタを職人が客の前で握って提供する。8貫や10貫といった町限定のセットメニューも用意する。
橋本正裕町長は「町民はもちろん、県内外や海外の皆さんにも利用してもらえたらうれしい。地元の農業の振興や雇用などさまざまな面で連携していきたい」と話す。グループでフードサービス事業を担当するONODERAホールディングスの長尾真司社長は「町民に愛され、世界に発信できる店にしたい」と語った。