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災害用レシピ10品考案 高齢者や乳幼児想定 日赤茨城県支部と常磐大

開発したトマトカレーを披露する飯島さくらさん(左)と「お麩じゃが」を見せる桜庭佑月さん
開発したトマトカレーを披露する飯島さくらさん(左)と「お麩じゃが」を見せる桜庭佑月さん
トマトカレーとお麩じゃがを味わう常磐大生や赤十字奉仕団員ら=水戸市小吹町
トマトカレーとお麩じゃがを味わう常磐大生や赤十字奉仕団員ら=水戸市小吹町


地震などの災害発生時での高齢者や障害者、乳幼児などへの食事支援に活用してもらおうと、日本赤十字社茨城県支部は常磐大と連携し、「災害要配慮者向け炊き出しレシピ」を開発した。湯煎のみで調理でき、食べやすく、栄養バランスやアレルギーに配慮したといった特徴がある。10品が考案され、赤十字奉仕団や社会福祉協議会、自主防災組織などに普及を図る。

レシピのお披露目会が15日、同県水戸市小吹町の同支部で開かれ、同大健康栄養学科の学生が「長期間保存でき、組み合わせの柔軟さに優れている」「かむ力の弱い人に適している」とそれぞれのレシピの特色を説明した。

10品のうち、水なしで食材を耐熱性ポリ袋に入れて湯煎して作れる「トマトカレー」と、麩(ふ)にジャガイモなどの野菜を合わせた「お麩じゃが」が料理の実演とともに完成品が提供され、参加者が味わった。寺門一義支部長は「味はもちろん、歯触りが良かった。被災地では温かい料理の提供が一番だと思う」と感想を述べた。

トマトカレーを開発した同大3年の飯島さくらさん(20)は「野菜を細かく切って熱が通りやすくした。思った以上においしくできた」と満足そう。お麩じゃがを考えた3年の桜庭佑月さん(21)は「乳幼児から高齢者までのみ込みやすいようにとろみを付け、ツナの油で味付けした」と魅力を語った。

このほか、トマトパスタ、干し芋ご飯、高野豆腐の卵とじ、茶わん蒸し、乾パンスイートポテト、干し芋とドライフルーツ蒸しパン、きなこクッキー、ご飯団子のぜんざいも考案された。近く同県支部のホームページでレシピを紹介する。



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