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《2025鹿島宮崎キャンプ》J1鹿島 奪冠へ発進 鬼木監督 パス精度求め、げき

キャンプ初日の練習で激しく競り合うターレス(中央)と関川(右)=ひなた陸上競技場
キャンプ初日の練習で激しく競り合うターレス(中央)と関川(右)=ひなた陸上競技場
さらなる飛躍を遂げるべく、激しく練習に取り組む知念=ひなた陸上競技場
さらなる飛躍を遂げるべく、激しく練習に取り組む知念=ひなた陸上競技場


J1鹿島は15日、宮崎県宮崎市のひなた陸上競技場で、11日間のキャンプを開始した。初日は午前と午後の2部練習を行い、約3時間半みっちりと基礎的な技術の向上とチーム力の強化に努めた。鬼木新監督の下、2016年度以来の国内タイトル奪還を目指し、チームは新たなシーズンの開幕に向けて本格的に始動した。

午前は基礎トレーニングとウオーミングアップの後、キャンプ前から時間を割いてきた「ボールを止める・蹴る」の精度を高めるパス回しのメニューに移った。同メニューで鬼木監督は、パスのスピードと精度の徹底を選手たちに求めた。「ワンプレーの質でチャンスになるのか、カウンターを食らうのか変わってくる。(精度に)こだわれ」などとげきを飛ばす場面もあり、終始引き締まった雰囲気で練習が進んだ。

その後はポジション別練習をこなし、午前の最後にはハーフコートで11対11のミニゲームを実施。激しい攻防が繰り広げられ、各選手によるアピール合戦となった。午後は狭い局面でのパス回しやシュート練習、4対4のミニゲームなどを行い、1日を締めた。

鬼木監督はキャンプでの抱負について、「チームでやろうとしていることをしっかり浸透させ、選手のプレーの基準も高めていきたい」と強調した。

キャンプは25日までで、期間中に練習試合が3戦組まれている。17日はJ2熊本、21日はJ3金沢、25日はJ1岡山と対戦する予定。

■知念「もっと力付ける」 チームの核へ覚悟

昨季Jリーグを席巻した〝デュエル王〟知念が、さらなる躍進を誓う。川崎時代に苦楽を共にした鬼木監督の下、替えの利かないボランチとして、そしてチームの核として今季こそ鹿島をタイトルに導く覚悟だ。

本職のFWからボランチにコンバートした昨季は、驚異的な守備力を武器にベストイレブンを獲得した。ただ、本当の勝負はここからだということを本人も理解している。「去年みたいに勢いだけではやれないと思うし、もっと力を付けないと苦しむことになる」。さらに厳しくなるであろう相手のマークをはねのけるために、「トライアンドエラーを重ねながら着実に成長しないといけない」と危機感を募らせる。

川崎時代に鬼木監督からたたき込まれたボールを止める・蹴るという基礎的な技術の大切さを、今は中盤の選手として実感している。「川崎の時はFWだったので、『できなくても関係ないかな』と思うくらい振り切っていた」と冗談交じりで振り返りつつ、「本当に良い練習ができている。力を付けるチャンスだ」と語気を強める。

チームとしては、タイトル奪還が最重要課題だ。「優勝できるメンバーはそろっている。後は自分たち次第」。個人タイトルだけではやはり満足いかない。背番号13が見据えるのは、Jリーグ優勝シャーレを鹿島にもたらすことだけだ。




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